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2018年9月

2018年9月17日 (月)

籐椅子の 張替え修理

 籐(ラタン)椅子の張替え。

 60年位前の、古典的なシルエット。

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 長年使いこんできたので切れたり、のびたり各部に痛みが目立ってきた。

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 ずいぶん前になるが、手芸店でラタンの材料を買ってきて部分補修をしてみたが、次々と切れてしまうのでこの辺でしっかり直してもらうことにした。
 ネットで調べると、八王子に「Aラタン」というラタン修理専門の店を見つけた。現品の写真を送って、見積後に持参した。 SAAB99 の主治医もそうだったが、職人と直接話をすることで、技量や考え、職場の様子(4S)がわかって安心して任せられる。
 
 
 編み直し後の籐椅子。
 
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 依頼前の名残はフレームだけで、座面はもとより接合部もすべて5ミリ幅くらいのラタンで編み直してあった。 
 座面の張りも戻り、また50年使えるようになったから、職人の技術料は抜群に安いと思う。
 


 最近、英国バーバリー社の売れ残り商品の大量焼却問題が報じられたが、朝日新聞2018年9月13日の夕刊に”良いものを長く「賢い消費」へ”という記事があった。
 過剰生産、大量廃棄からの変革を考える時代になったし、その兆しも見え始めたと書いてあった。
 
 良いモノ、気に入ったモノは、繕いながら大切に使うことで一層愛着がわいてくる。
 
  
 

 ただ、この籐椅子を次の世代が長く使うかどうかは分からない。


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2018年9月 9日 (日)

南支派遣軍の 写真集

 南支派遣軍の報道写真集。


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             奥付は、昭和15年3月20日発行 非売品 とある 
                   余白には万年筆で、在広東のメモ 
 
 小学生の頃、この写真集を繰り返し見た。そのころから比べると、虫干しもせず暗い本棚に仕舞いっぱなしだったので、かがり糸が切れたりして状態が悪くなってしまったのは致し方ないところだ。
 表紙のクロスに、箔押しで南支派遣軍。文様は中国に多いレンガのフランス積みをイメージしたと思われる。
 
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 2007年2月ころと記憶しているが、日本カメラ博物館で企画展『名取洋之助と日本工房』があって、この図録を購入した。

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 企画展で初めて『南支派遣軍』写真集が、名取洋之助達の国際報道工藝社の制作と知った。
 国際報道工藝社の前身は、昭和8年設立に名取洋之助が設立した日本工芸でグラフ誌『NIPPON』を海外向けに発行した。

S_8           雑誌で『NIPPON』や『FRONT』の紹介があると切り抜いた

 昭和9年創刊の『NIPPON』が今でも時折取り上げられるのは、グラフィックデザインの斬新さが現在でも通用するからだろう。


 『NIPPON』の紙面に魅かれるのは、小学生の頃見た『南支派遣軍』写真集の影響が大きく、余白の使い方を参考に某雑誌の紙面のレイアウトをしていたが、上部の人には不評であった。
 
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        中央が名取洋之助著『写真の読み方』(岩波新書)
 

 『写真の読み方』から、編集者のキャプション次第で右寄りにも左寄りにもなると教わった。



 付録なのか、写真集にはさんであった『広州市馬路全図』。

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           昭和14、5年当時の広州市の街並み


 8月15日の当ブログで取り上げた『支那事変 戦跡の栞』の裏表紙に、父親は昭和十四年五月のメモを残している。そしてこの昭和十五年三月発行の『南支派遣軍』に、在広東と記している。従って、昭和十四年五月から昭和十五年までは広東に駐留していたと思われる。



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