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2018年4月14日 (土)

ピッケルの アルペン差し

 もう使わないから、と85歳の先輩がピッケルをくれた。
 CHARLET-MOSER G、メタルシャフト60センチだ。
 この長さが「アルペン差し」できる限界かもしれない。

 

S

 「アルペン差し」とは、ピッケルをザックと背中の間に差し込む携行方法で、ザックを下ろさずにピッケルを取り出せる反面、うっかりかがんだりするとピッケルが抜け落ちることもある。

 

Yamakei

        参考:ピッケルはシャルレだね L=75㎝?

 

 1970年頃、先輩達に倣って背中にすとんとKADOTA」を差したとき、横にいたA先輩が「アルペン差しだね」と声をかけたので、初めてこの方法に呼称があることを知った。
 ただ、A先輩以外にこの呼称を使う先輩たち(日本山岳会にも所属はいなかったので、某公営放送局に勤めていた彼のおつな造語と思っていた。


 あれから数十年。
 先日、調べ物をしていたらこんな記事を見つけた。


 古い山岳雑誌に、星川和男氏(東京・四谷にあった登山用具店「チョゴリザ」の主人)がピッケルの携行方法を「アルペン差し」と図入りで説明していた。
 
       S_4

          下段中央に「アルペン差し」とある

 従って、この言葉はA先輩の造語ではなく、そのころ他の山岳会でも使っていたのだ。
 また、tabilogue2さんが書いているように、その土地特有の呼び名もある。あってしかるべし、東京に倣う必要なし。


 むかし、刀は武士の魂といった。
 今でも、刀を扱う場合に刀礼は欠かせない。
 ピッケルは、刀と同じように鋼を鍛造して作ることから岳人の魂といわれた。


「アルペン差し」と命名した人は、侍の「二本差し」をふまえたうえで洒落たのではないかと思う。江戸っ子だね。

 

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コメント

いやいやいやいや・・・雑誌にも載ったんでしたかぁ 実物拝見 納得(´艸`)

当時、山を始めて5年。「山渓」なんて読んでませんでしたから。 
73年といえば?社会人一年生ですよ。初任給67000円まだ買えてませんでしたよ。高くて。
月給以上の値段してましたから外国製は…。門田でも2万越え?

でもピッケルを購入してからは ずうっとアルペン差しでした、カッコよかったしw

投稿: tabi-logue2 | 2018年4月21日 (土) 19時48分

この時代の『山と渓谷』は毎月眺めていたのですが、興味の網目が違っていたのでしょうね。
「SAPPORO KADOTA」については項を改めて。確か9000円位???。

投稿: ばやん老人 | 2018年4月22日 (日) 10時11分

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