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2017年10月20日 (金)

辻まことの リトグラフ

2017.11.21 03版 加筆

 
 先日、突然額が落ちてきた。
 
S
 
 辻まことの「雪渓」という題名のリトグラフだ。
 額を吊っている木綿紐が、数十年の歳月に負けて切れたためと分かった。
 
 ”辻まこと”の名は、山好きな人で知らない人は少ないと思う。
 彼が亡くなった年か、翌年だったか失念したが、新宿ステーションビルの山下書店で作品の即売会があった。
 20点前後あった原画にはそれなりの価格が付けられていたので、なかでも一番安いこのリトグラフを求めた。
 
Ss
 
 
 その後、辻まことに関する書籍を購入したり、回顧展も見に行ったりしたが、このリトグラフにはお目にかかっていない。
 
S
 
 即売会で一番欲しかったバスの車内を描いたスクラッチ画も、個人蔵となっているのだろうかいまだに目にしない。
 
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S_4
 
 また、『辻まこと全画集』も求めてみたが「雪渓」は載っていなかった。となると、真贋が気になってきた。
 私の見立ては、版は間違いないとして詳細は省くが自摺りと署名には疑問符がつく。
 果たして鑑定やいかに・・・。
 
 
 昔、先輩と雨飾山荘へ泊った時、玄関内の売店まわりを整理している様子で、外に埃だらけの古めかしい陳列ケースが放置してあって、その中のガラス棚の上に、反り返った一枚の絵があった。
 それは、A4の縦半分くらいの紙に、夜空の下に灯りのともった山小屋を描いた水彩画で、「石の湯ロッジ」の絵に似た構図と色、筆のタッチから辻まことの作品のように見えた。
 翌朝も、従業員へ「欲しい」とひと言い出す機会のないまま山荘を後にした。
 雨飾への登りは、値打ちも興味も持たれずガラスケースに置き去りになった、一枚の絵を救い出せなかった不甲斐なさ、後悔という心の荷で足が重かった。
 
 あの絵は陳列ケースと共に捨て去られたのだろうか。
 
 
 
当ブログを訪れた方から、掲題の「雪渓」は 1969年12月創文社刊『山のABC第3巻』60部限定特装版の巻頭に貼付のモノと題名、署名も同じと、教えていただきました。
 当方所有の『山のABC』は並版ですから、残念ですがついていません。
 いずれ特装版を見る機会があったら、確認したいと思います。
 貴重な情報ありがとうございました。
 
 

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コメント

雨飾山荘では 幾らで 売っていたんでしょうか?

額縁の”雪渓” 安価買い取りします!
wwwタタキだ

投稿: tabi-logue2 | 2017年11月 8日 (水) 09時55分

あの絵は売り物ではなく、従業員が由来もわからず空っぽのショーケースへ放り込んでいたという感じでした。
あるいは、売り物だけを新しいケースへ移したのかもしれません。
古物商は「高価買取」と謳っていますゾ。

投稿: ばやん老人 | 2017年11月 8日 (水) 19時18分

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